自然環境を残すため協議を続けた5年間

【永幡】やっぱり、「浜辺の生き物がこんなに増えたのに、復旧事業とともにゼロになってしまうのは忍びない。どこかに少しでも残せないのか」という話はしなくてはいけないと思ったんです。

というのも堤防の建設や人工林の造林、農地の水路の整備などに際して、復旧事業を迅速・円滑に進められるよう、法で定められていた事前の環境アセスメント調査を省略できることになったからです。

そこにどんな自然環境が再生しているのかを誰も知らないまま、いや、津波直後の写真からの「津波で全部流されて、動植物はいなくなった」という思いこみのまま計画が進み、建設が進められようとしていたのです。