置き配利用者は7割超というデータも
東京都の「『宅配便の利用等に関する意識』調査結果」(2024年11月)によると、受け取りの半分以上あるいはほとんどが置き配という人は28.7%で、置き配を利用したことがない人(26.1%)を上回った。
年齢別に見ると、70代以上の利用者が34.3%であるのに対し、50代以下では半数以上に利用されていることが分かる。
また、宅配ボックスのメーカーであるナスタ社では、2019年から毎年「置き配に関する実態調査」を実施している。
2024年に実施された調査結果より、置き配の実態に迫ってみよう。
本調査によれば、置き配の利用者は7割を超えている(72.4%)。
置き配を利用する一番の目的としては、「荷物が再配達になることが多かったから」が41.2%でトップ、以下「非対面で荷物を受け取りたいから」(28.6%)、「自動的に置き配が選択されているから」(15.3%)と続く。
最多の置き配トラブルは「水濡れ」
一方で、置き配に関するトラブルは増加している。
置き配でトラブルを経験した割合は、前年調査の21.1%から、2024年は33.0%へと11.9ポイントも増加した。
置き配トラブルの内容は以下のとおりである。
「荷物が濡れた」(10.5%)
「他人の荷物が届いた」(7.0%)
「荷物で玄関ドアが開かなくなった」(6.9%)
「荷物が届かなかった」(5.4%)
「指定した場所に置いてもらえなかった」(5.0%)
「荷物が壊れていた」(4.7%)
「荷物が盗まれた」(4.4%)