海外で一から身を起こし…

実は、筆者も簡単なプレゼンを依頼されていた。都内に急増するガチ中華を発掘し、珍しいご当地料理を楽しむSNSコミュニティ「東京ディープチャイナ研究会」の代表を務めていることもあり、中国語圏出身オーナーによる飲食店の内情に精通していたからだ。

プレゼンのテーマは「日本人の目から見た味坊の魅力」というもので、同集団がいかに日本人客の取り込みに成功したかを解説した。(参考記事:「『ガチ中華』を代表する味坊・梁さんが愛されキャラとなった秘密」、中村正人、Forbes JAPAN 2023.02.23)

「香福味坊」での懇親会で出された料理の一部。貴州料理として知られる白身魚の発酵野菜のスープ「酸湯魚」、東北風発酵白菜鍋の「酸菜白肉」など、多彩にアレンジされた中国各地の地方料理が並ぶ
写真=中村正人
「香福味坊」での懇親会で出された料理の一部。貴州料理として知られる白身魚の発酵野菜のスープ「酸湯魚」、東北風発酵白菜鍋の「酸菜白肉」など、多彩にアレンジされた中国各地の地方料理が並ぶ

これまで5日6泊のスケジュールで、ワタミや鳥貴族などの日本の有名飲食チェーンを視察してきたCEOたちに、粱氏のプレゼンは大いに好評だったようだ。同胞のひとりとして海外で一から身を起こし、多くの日本人に愛される飲食グループを率いるに至った粱氏は、CEOたちにとっても尊敬に値する存在に見えたのだろう。