話を整理して伝えられる人は何をしているか。関西テレビ放送アナウンサーの石田一洋さんは「ロジカルに話を整理するコツは、一度話の構成をまとめてみることだ。一般的なビジネスシーンでは、『ピラミッドストラクチャー』という基本の型に沿って『主張』『理由』『事例』という3つの項目を当てはめていくだけで、自然に話の論点を整理できる」という――。

※本稿は、石田一洋『あなたの話はきちんと伝わっていますか?』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。

タブレットを手に説明をするビジネスマン
写真=iStock.com/kokouu
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ロジカルに話の要点を整理する魔法のフレームワーク

「説明をしているときに、何を話していいのか分からなくなる」
「頭で整理しながら話したいんだけど、どうまとめればいいのか分からない」
「もっとロジカルに説明できるようになりたい」

このように思う方が数多くいます。

しかし、実際にロジカルに話を整理できている人は多くありません。

ロジカルに話を整理するには、あるコツがあります。

そのコツとは、一度話の構成を頭の中で描いてみる、あるいは書き出してまとめてみることです。

順番に沿って決まったパターンに落とし込むだけで、自然とロジカルな説明になります。

ロジックのパターンは大まかに分けても数十はあるといわれていますが、一般的なビジネスシーンを想定した場合、それほどの数は必要ありません。

本稿では、聞き手を論破することではなく、分かりやすく伝えて、聞き手に動いてもらうための説明を目指していますので、基本の型を覚えるだけで十分です。

もっとも代表的な型が「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれるものです。

ピラミッドストラクチャーを使った説明には、明確な強みがあります。

それは、「理由」や「事例」によって、「主張」が支えられることです。