時間を効率よく使うために「時間術」を学ぼうとする人も多いだろう。しかし、時間術を学ぶだけでは、有意義に時間を使うことはできないと、データ分析・活用コンサルタントの佐藤舞氏は言う。その真意を聞いた。
開いた本の上に時計を置く
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Step1 時間術の本質に気づこう

時間術はなぜ、人生を豊かにしないのか

最近では、時間当たりの生産性「タイムパフォーマンス」がとても重視されていて、時間を効率的に使う「時間術」がもてはやされています。そのため、書店に行くと、読者のニーズに応えるべく、時間術に関するさまざまな書籍が売り出されています。

実は私自身も、「時間を有効に使って、有意義な人生を送りたい」という願望が人一倍強かったので、それらのハウツー本を、片っ端から読み漁ってみました。ところが、本の内容は一見もっともらしいのですが、それらに書かれているテクニックを実践してみても、時間の使い方について、本質的な問題が解決されないのではないかと感じたのです。