日本人の約10人に1人がコンタクトを使っている
コンタクトレンズを日常的に使用している方はかなり多いのではないでしょうか。日本眼科学会によれば、その数は全国で1500万人~1800万人とも言われ、国民の約10人に1人が利用していると推測されています。(*1)
コンタクトレンズを使う理由としてよく挙げられるのが、眼鏡をつけないでいいので見た目の印象が変わることや、動きやすいこと、快適性などです。
使い捨てタイプを愛用されている方が多いと思いますが、皆さんは「1day」や「2week」、「1month」といった使用期限はしっかり守っているでしょうか。「1dayだけど、使えそうなのでずっとつけてしまった」という経験がある方は意外にも多いかもしれません。
目の健康を維持するには、コンタクトレンズの正しい使い方が何よりも重要です。
今回は1dayのコンタクトレンズを1カ月も使い続けてしまったことで、最終的には失明寸前にまで至ってしまったケースを紹介します。コンタクトレンズは非常に便利ですが、使い方を誤ると非常に危険です。充分に気を付けていただければと思います。
「1day」を1カ月も使い続けたらどうなるか
毎日忙しく事務仕事をしていた若手社員のAさんは、1dayのコンタクトレンズを使用していました。
いつもは1日で捨てていたものの、毎日ほとんど徹夜で仕事をしていたため、コンタクトレンズをしたまま寝たことがありました。その後、連続で使用していても特に不都合を感じなかったそうで、2日、3日……と1dayのコンタクトレンズの使用期間がどんどんのびていったようです。
「なんだ。大丈夫じゃないか」
そう思ったAさんは、結果として同じ1dayのコンタクトレンズをなんと1カ月も使用していたのです。Aさんは、当たり前のように使い続けることがだんだん日常になっていきました。
時には少しは目を休めないといけないと思い、たまに外してはコンタクトレンズケースに入れておくこともあったそうです。
しかし、コンタクトレンズを取るとむしろ目がゴロゴロして痛みを感じたそうで、「ならばコンタクトをしていた方がいい」と思いつけっぱなしにしていたようです。