脳の発達には“3つの段階”が存在している

規則正しい生活や睡眠時間に私がこだわる理由は、人間の脳が発達する順序にあります。

人間の脳は、生後約18年かけ、大きく3段階に分かれて発達します。私はこの三つのパートを、発達する順番に「からだの脳」「おりこうさんの脳」「こころの脳」と呼んでいます。この順番が変わることは決してありません。最初に発達する「からだの脳」は脳の中心部に位置し、大脳辺縁系や視床下部、中脳などを指します。呼吸や体温調整、寝る、起きる、食べる、体を動かすといった極めて原始的な機能を司る、人間の生命維持装置に当たる部分です。

子どもの脳と計算のイメージ
写真=iStock.com/metamorworks
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次に発達するのが、脳の外側を広く覆っている「おりこうさんの脳」です。脳のしわの部分である大脳新皮質を指し、読み書きや計算、記憶、思考、指先を細かく動かす微細運動などをコントロールしています。中心部の「からだの脳」が原始的な動物にも備わっているのに対し、外側部分の「おりこうさんの脳」は、進化の過程で発達した人間らしさを司る機能を担います。そして最後に発達するのが「こころの脳」です。