相手が深く悲しんでいたり落ち込んでいるときには、どんな言葉をかけるといいか。感情コンサルタントの神谷海帆さんは「『どう言葉をかけていいかわからないけど、何か言葉をかけてあげたい』ときは、無理に言葉を探さなくていい。ピッタリの言葉を探すのではなく、『言葉にならない』をそのまま言葉にして伝えて、『ただ隣にいるだけ』のほうが、下手な言葉をかけられるよりもよっぽど心に響く」という――。
※本稿は、神谷海帆『感情のメッセージに気づくと、人間関係はうまくいく』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
深く悲しんでいる人にかけるべき言葉の種類
肉親や親友、最愛の人が亡くなられたとき。
何年もかけて一生懸命に勉強してきた第一志望の受験に失敗したとき。
負けたら最後の大事な試合に負けてしまったとき。
相手が深く悲しんでいたり、すごく落ち込んでいたりするときに、何と言ってあげたらいいのか、どう言ってあげたらいいのかがわからないことがあるでしょう。
そんな相手に「落ち込むよね」という言葉は、あまりにも軽すぎます。
もし、逆の立場だったらどうでしょうか。「落ち込むよね」と言われて、自分のことを思って声をかけてくれていると頭では理解できても、「あなたにこの気持ちがわかるものか! 頼むからひとりにしてくれ」と思ったとしても当然です。
こんなときに湧き上がってくるのは、「どう言葉をかけていいかわからないけど、何か言葉をかけてあげたい」という気持ちです。
だからこそ、なんとかピッタリと来る言葉はないかと探すのですが、どの言葉もしっくりこなくて困るのです。
ここでお伝えしたいのは、「無理に言葉を探さなくてもいい」ということです。