特定層での動向

性年層の差だけでなく、特定層を詳しく見てみよう。

【図表】序盤3話と直近3話の視聴率推移
スイッチメディア「TVAL」データから作成

序盤3話の平均と直近3話で比べると、「光る君へ」を支持する層が明確になる。

「どうする家康」では、どの層も3割前後下落した。「光る君へ」でも、M2~3は1割前後下落したし、F3以上でも下落が目立った。

SNSにも、象徴的なつぶやきがある。

「日本史に興味のない夫が脱落しそう。藤原ばかりで誰が誰かさっぱり分からんらしい」

「今回の大河はこれまでの中高年男性視聴者の一定層は完全対象外」

「大河好きの父上が早々に脱落し、それこそ篤姫以来遠ざかっていた母上と妹君が未だがっつり観ているという事実がこのドラマの特異性を表している」

また「光る君へ」は、主に若年層で堅調だ。

特に1層・F2・Z世代(10代後半~20代後半)が好調で、特に大学生では男女とも1.8倍に急伸した。これから世に出ようとする世代にとって、テーマを自分事として受け止めている様が目に浮かぶ。

「男性社会における力ある女性の自立した生き方を描いているの感慨深い」

「女性の生き方について考えさせられるなぁ……」

「恋も愛も全て人間の営みであり、つまり政治や社会と直結してるんだとここまで鮮やかに描くとは」