「ほうれん草カレー」は赤血球の破壊が原因のことも
〈緑〉
うんこが緑色の場合、一番の原因は食べ物によることが多いです。青汁などを飲んだあとはうんこも緑色っぽくなります。
ひとつだけ覚えておいてほしいのは、胆汁は酸化すると緑色に変化するということ。緑のうんこは胆汁の量や吸収の異常が原因のことがあり、暴飲暴食などで腸の機能が低下している場合があります。
また赤血球の破壊が進むと胆汁が過剰に分泌されるので、緑色の便が続く場合には溶血性貧血などにも注意が必要です。可能性のある病気としては、黄疸や溶血性貧血、腸炎などがあげられます。
緑のコロコロ便(type-1)
長い間便秘をしていると、便の色が緑色になることがあります。苔がむしたような緑のコロコロ便は、便秘による色素沈着の可能性が高いです。
緑の普通便(type-4)
茶色の中にうっすら緑が見え、ときには草餅のような緑色のこともあります。緑黄色野菜をたくさん食べたり、緑色のドリンクを飲んだりすると、緑の色素が着色して便が緑色になることがあるので、しばらく様子をみてみましょう。
緑のやや軟らかい便(type-5)
食べ過ぎ飲み過ぎなどで腸に負担がかかっているかもしれません。腹痛などの自覚症状がなければ、お腹に優しいものを食べて様子を見ましょう。
緑の泥状便(type-6)
茶色の中にうっすら緑が見え、ほうれん草カレーのような感じのうんこは、胆汁の溶血性貧血や黄疸など、赤血球の破壊が原因のことも。体のだるさや皮膚が黄色っぽいという症状がある場合は病院で診察を受けましょう。
緑の水様便(type-7)
青汁の原液がそのまま出てきたような、黒に近い緑の水様便が出て、腹痛もある場合は食中毒や急性腸炎の可能性大。また、強い抗生剤を飲むと腸内細菌のバランスが崩れて緑色の便が出ることがあります。
薬をやめて白が3日以上続いたら病院へ
〈白〉
バリウム以外でうんこが白くなるのは、消化不良か栄養不足、あるいは色をつける胆汁の分泌に問題がある場合のどちらかです。うんこが茶色くなるのは胆汁の色素によるものと前述しましたが、その流れが悪くなると便が白くなります。
胆汁の流れが悪くなる理由としては基本的には先天性疾患が多く、赤ちゃんの便が白いときは検診で引っかかるようになっています。
一方で大人になってから急に白くなる場合には重篤な疾患が隠れている可能性が高く、胆管がんや膵臓がんなどで胆管が狭くなり胆汁の流れが悪くなっている場合があるので、腹痛などある場合は特に急いで受診をする必要があります。
その他に可能性のある病気としては、胆道閉鎖、コレラ、肝臓がん、ウイルス感染などがあげられます。
白の普通便(type-4)
バリウムを飲んだわけでもないのに白いうんこが続く場合は、肝臓の病気、胆石症、胆道がんなどの可能性あり。
白のやや軟らかい便(type-5)
胃薬や下剤が原因でうんこが白くなることもあります。薬をやめて様子をみて、3日以上続いたら病院へ行きましょう。
白の泥状便(type-6)
焼き肉など脂肪分の多いものを食べ過ぎると、一時的に白っぽい便が出ることがあります。においがきつい場合は脂肪分の消化不良が原因かも。しばらく体にいいものを食べて様子をみましょう。高熱や吐き気、めまい、冷や汗などの症状がある場合は膵臓の病気かもしれません。
白の水様便(type-7)
急性で発熱、食欲不振、体重減少、腹痛などの症状がある場合は腸結核の可能性があります。灰白色で慢性的な場合、膵臓がんの可能性も。すぐに病院で診察を受けましょう。また、米のとぎ汁のような場合、コレラなどの感染症が疑われます。