子供が大学を卒業するまでに教育費はいくらかかるのか。『プレジデントFamily』編集部が文科省などの最新データをもとにファイナンシャルプランナーの前田菜緒さんの協力を得て算出した。高校や大学の無償化制度、奨学金制度と返済方法を含む最新情報をお届けしよう――。
※本稿は、雑誌『プレジデントFamily2024春号』の一部を再編集したものです。
教育費は、過去10年ジワジワと上昇
小学校入学から大学卒業までの16年間で、教育にかかる費用の総額はいったいいくらぐらいだろうか。
文部科学省が公表している「令和3年度子供の学習費調査」からわかったのは、小学校から大学まで、すべて公立の学校だったとしても、16年間で1000万円を超える、ということだ。
[オール公立コース]1008.3万円
[大学だけ私立コース]文系1216.9万円 理系1348.7万円
[中学から私立コース]文系1647.0万円 理系1778.8万円
[オール私立コース]文系2435.8万円 理系2567.6万円
[大学だけ私立コース]文系1216.9万円 理系1348.7万円
[中学から私立コース]文系1647.0万円 理系1778.8万円
[オール私立コース]文系2435.8万円 理系2567.6万円
中学受験をして私立の中高に進み、理系の私立大学に入れば総額1778万8000円ほど。オール私立なら2400万~2500万円台だ。「過去10年間の同調査を見てみると、ジワジワと上昇が続いています」
こう語るのは、『子育て&教育費のかけ方』の著書もあるファイナンシャルプランナーの前田菜緒さんだ。
「ただし、これはあくまで平均の数字です。教育費のかけ方は、各家庭で本当にさまざま。居住地によっても変わってきます」
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