過去のどんなつながりより、現在のつながりを

でも考えてみれば、そもそも、そんなふうに大げさに落ち込む必要などなかったのです。

高田明和『88歳医師の読むだけで気持ちがスッと軽くなる本 “年”を忘れるほど幸せな生き方』(三笠書房)
高田明和『88歳医師の読むだけで気持ちがスッと軽くなる本 “年”を忘れるほど幸せな生き方』(三笠書房)

景気のよかった時代に現役だった自分の過去を基準にしていたから、落ち込んでしまっただけです。

過去のよかったころに比して、今このちょっとシビアな時代に、“知らない著者から、難しそうな学術的な本の企画が持ち込まれた”という客観的な事実だけ見れば、その編集長の反応は、ごく当然のものだったでしょう。

結局、この経験から私が学んだことは、「過去のどんなつながりよりも、現在におけるつながりのほうが、よっぽど大事である」という事実です。

そう、本書が出せているのも、今、つながりのある編集者のおかげ、といつものごとく持ちあげておきましょう(笑)。ありがとう、感謝しています、三笠書房さん。

年齢を重ねれば、それだけ知識や経験、人脈は増えていきます。多くの出会いを通じてたくさん学んでいるはずです。でも、そうした過去の知識や経験、人脈や金銭的な蓄えがあるからといって、今この瞬間の心が、晴れやかで前向きに楽しくなるわけではないのですね。

――以上紹介した、この私のお恥ずかしい失敗談が、皆様の参考になりますように。

過去の遺産にすがって、過去が現在に何かいいことをもたらしてくれるのではないかと、虫のいい期待をするのをやめて、「今、できることをやろう」と、思ってみてください。

「誰かのために、自分に何ができるか」は、「今、自分にできること」や、「今つながっている人」の中から考えていけば、きっと思いがけない幸運に恵まれるでしょう。

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