睡眠不足で基礎代謝量も減ってしまう

肥満のなりやすさには「基礎代謝量」が関わっています。

基礎代謝量とは、内臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を調整する上で必要な、生きるための最小限のエネルギー量のことです。

1日の総摂取カロリーが基礎代謝量と同じなら、あまり運動していなくても体はやせやすくなります。

ところが、睡眠不足が続くと、基礎代謝量が下がってしまいます。どういうことなのでしょうか?

体重計に乗るイメージ
写真=iStock.com/mapo
睡眠不足で基礎代謝量も減ってしまう(※写真はイメージです)

基礎代謝には「成長ホルモン」が関わっています。

成長ホルモンには中性脂肪を分解し、筋肉の修復をうながす働きがあり、健康で引き締まった身体作りに必要です。

「眠り始めの3時間」が大事

成長ホルモンが出るのは「眠り始めの3時間」の深いノンレム睡眠時だとされています。

この時間帯に深いノンレム睡眠をとれていないと、成長ホルモンの分泌が不十分となり、新陳代謝がうまく行われず、太りやすくなってしまうのです。

熟睡習慣で、睡眠中に成長ホルモンを出し、全身の細胞の新陳代謝を活発にして基礎代謝量を増やすことが、太りにくい体質になる秘訣と言えるでしょう。