「秋篠宮家は贅沢」は的外れである
そもそも、秋篠宮家の生活ぶりも贅沢といわれるようなものでなく、むしろ皇室メンバーの中でもっとも質素である。紀子さまや眞子さん、佳子さまが、ブランド物が好きでゴージャスなものを身に着けられているわけでない。悠仁さまも含めて、旅行や遊びも決して贅沢ではないし、一般国民を排除するようなかたちで何かをするということも好まれない(逆にもっと安全に気を使ってほしいくらいだ)。
当然のことながら、学習院よりお茶の水女子大学や筑波大学の付属校の方が授業料も安い。眞子さんと小室圭氏との結婚には賛成しかねるので私も反対したが、女性皇族が結婚したいというのを最終的には阻止するのは法律的にも無理である。そういうなかで、秋篠宮ご夫妻と眞子さんが1億数千万円の一時金を辞退するという見事な決断をして、けじめをつけられたのはむしろ賞賛するべきことだ。
また、別の機会に論じたいが、今回解説してきた御所の改築問題と同様に、秋篠宮家への批判はほとんどが的外れである。少なくとも、他の皇室の方々と比較しても、贅沢とか情報発信が足りないということもなく、極めて不公平なものというべきであろう。
皇室に対する批判はタブーである必要はないし、むしろもっとオープンな議論がされるべきだ。しかし突然、特定の方を取り上げてアンフェアな攻撃が行われることは、過去にもあったことではあるが、やはりいかがなものかと考える。