伝えたいなら、とにかくシンプルに

もちろん1行で説明できる企画を考えるのは簡単じゃない。企画を立てる側からすれば、シンプルすぎる企画は怖い。手堅くウケる要素を、保険としていくつか用意しておきたくなるものだ。

マッコイ斎藤『非エリートの勝負学』(サンクチュアリ出版)
マッコイ斉藤『非エリートの勝負学』(サンクチュアリ出版)

だから会議で話し合うほど、あれもこれもと詰め込みたがり、説明が何行にもわたって必要な企画になってくる。実際、そういう企画は手堅く数字を稼いでいるのかもしれない。

だけど、そういう企画は記憶に残らない。視聴者には響かない。伝えたいなら、とにかくシンプルに。

たとえば人気番組の『BREAKINGDOWN(ブレイキングダウン)』は、「1分間最強を決める。」というコンセプトで、いろんな背景を持った人たちが「1分1ラウンド」でケンカする、という内容だ。誰でもすぐに理解できるし、1分なら見やすそうだと思う。大ヒットするのも当然だろう。

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