どうすればお金を貯められるのか。ライターの藤吉豊さんと小川真理子さんの共著『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)より一部を紹介しよう――。
空になった財布
写真=iStock.com/ClausAlwinVogel
貯めようとしても、お金は絶対に貯まらない(※写真はイメージです)

収入を増やすより、支出を減らすほうが容易

支出とは「お金を支払うこと」で、100冊の著者の多くが、「お金を貯めるには、無駄な支出を減らすことが不可欠」と考えています。

◆支出の見直しをすすめる理由
・無駄な支出を減らすことは、誰にでもできる。
・収入を増やすより、支出を減らすほうが容易である。
・「稼ぐ」は時間がかかるが、「使わずに貯める」はすぐに成果が出る。
・市場や相場はコントロールできないが、節約は自分の力でコントロールできる。
・固定費(住居費、水道光熱費、保険料、通信費、定額サービス費など)を減らせば、継続的に支出を抑えられる。
・節約によってできたお金を投資に回せば、資産が増える。

「多少の貯金ができたときでさえも、僕は自分の贅沢のためにお金を使うことはほとんどなかった。のちに月給が増えても、生活費などの消費に回すのは2割くらいで、残りの8割は貯蓄と投資に回していた。働いて得たお金ではムダ使いをしない」(泉正人『お金の大事な話』/WAVE出版)


「身の丈に合った暮らしをしよう。おカネを賢く使い、必ず定期的に貯金すること。(略)きちんと貯めて、出費をなるたけ抑えられるような大人にならなくちゃ。そう、収入の範囲内で生活をしないといけないんだ」(デヴィッド・ビアンキ『13歳からの金融入門』/日本経済新聞出版)

貯金ができない人は無駄遣いをしている

100冊の著者の多くが、

「貯金ができない人は、無駄遣いをしている」
「貯金ができない人は、現在の収支状況を把握していない」

と指摘しています。