長野県が長寿であるワケ
仕事を通じて社会と接点を持ち続けることは、若々しくあるための秘訣の一つです。
リタイアせず働き続けることが、老化を遅らせ、いつまでも若々しくいられることは、データでも裏付けられています。
長野県はかつて、全国の都道府県の中でも、平均寿命では下位に位置していました。しかし1990年以降は、男性の平均寿命において全国1位を何度も記録しています。
女性においても2010年に第1位となり、男女ともに平均寿命ナンバーワンになりました。
なぜ長野県は長寿なのか。その一つの理由は、高齢者の就業率にあるのではないかと私は考えています。
長野県の高齢者就業率は近年全国トップレベルにあります。
また長野県では高齢者1人あたりの医療費が、全国最低レベルという調査結果もあります。つまり歳をとっても元気な人が多いのです。
70歳になったら、「退職」「リタイア」は考えず、生涯現役の意識を維持することが若さを保つ秘訣です。
家にこもることなく、可能な限り働くことが、運動機能、脳機能の老化を遅らせ、楽しい老後の期間を延ばしてくれるのだと考えています。
高齢者は太っているほうが長生き
歳をとってからは「高カロリーな食事のほうが元気に長生きできる」「コレステロール値が高いほうがうつ病になりにくい」ということをあちこちでご説明しています。
しかし、そのような食事を続けていれば、若い頃に比べて少なからず体重も増えます。
特に女性の方は、太っている自分を気にして、ダイエットをしている人も多いのではないでしょうか。
しかし、それは間違いです。
高齢者の場合、多少太っているほうがむしろ長生きできるのです。