AI時代を生き抜くために必要なスキル
では、そんな未来を生き抜くために必要なことは何か。
答えは一つしかありません。それは、あらゆるビジネスパーソンが「プロジェクト・マネジメント」のスキルを身につけなくてはいけないということです。
役割としては、常にプロジェクト・マネジャー(プロマネ)を務めるつもりで仕事を回していく必要があります。
「プロジェクト」と名がつく特別な仕事に関わる人だけでなく、営業のように個々の独立性が高いと思われていた職種や、これまでルーティンワークが多かったバックオフィスについても、例外ではありません。
どんな日常業務もプロジェクトと捉えて、自分なりにマネジメントしていく。それが、これからの時代に求められるスキルです。
「縦のコミュニケーション」と「横のコミュニケーション」の違い
とはいえ、これまでプロジェクト型の仕事に参加する機会が少なかった人は、「プロマネとはなんぞや」と思うかもしれません。
プロジェクト・マネジャーの役割とは、ひと言でいえば「コミュニケーションの調整役」です。しかもここで言うコミュニケーションとは、「横のコミュニケーション」であることが最大の特徴となります。
ひと昔前まで、日本の組織では「縦のコミュニケーション」がほとんどでした。社内の一部門だけで完結する仕事が多く、ピラミッド型組織の上下関係に従っていれば意思決定ができたからです。
しかし、プロジェクト的な仕事が増えた今、必要とされているのは、他部門や外部の人・企業と上下関係や肩書に縛られないフラットな「横のコミュニケーション」ができる人材です。