名門校に合格した神童の意外な現在地
進学のニュースが世間を賑わせる季節がやってきました。受験という大きな試練を終えた親子にとっては、一つの山を乗り越えた安堵感と、4月からの新たな門出への高揚感が入り混じる時期です。
毎年この時期、人並み外れた知能や才能を見せる「神童」たちが注目を浴びます。周囲を遥かに凌駕する学力を持ち、名門校の門を叩く彼らは、まさに「選ばれし者」。世間は彼らに対し、「きっと将来はノーベル賞級の研究者や、世界を動かすリーダーになるに違いない」という過剰なまでの期待を寄せがちです。
しかし、人生は受験の合格や飛び級による早期の進学だけで決まるほど単純ではありません。社会という荒波、あるいは日本特有の「横並び」を尊ぶ教育システムの中で、突き抜けた才能は時に居場所を失い、世間や本人の期待とは異なる「現在地」に辿り着くこともあります。それは決して「挫折」という言葉で片付けられるものではなく、個人の幸福と社会の枠組みが衝突した結果の、切実な軌跡といえるでしょう。
今回、プレジデントオンラインで大きな反響を呼んだ「神童のその後」にまつわる3つの記事を選びました。
17歳で国立大学へ飛び入学した「物理の天才」が、なぜいまトレーラーのハンドルを握っているのか。生物学者が指摘する「平等を重視する日本の教育の弊害」とは。そして、カナダのギフティッド教育で育った少年は何を志しているのか。
進学や就職という人生の節目に立つ今だからこそ、私たちに「本当の成功」とは何か、そして「個性を伸ばす教育」の真の姿とは何かを、深く問いかけてきます。
全国初の「17歳の大学生」になったが…早熟だった「物理の天才」が、いまトレーラー運転手として働くワケ
(初公開日:2022年9月15日)
1998年、千葉大学は全国初となる「飛び入学」を実施した。合格した3人は「17歳の大学生」となり、研究者としての将来を嘱望されていた。その後、どんな人生を歩んだのか。読売新聞の人物企画「あれから」をまとめた書籍『人生はそれでも続く』(新潮新書)より、佐藤和俊さんのケースを紹介する――。〈続きを読む〉
だから頭が良くても悪くても生きづらい…日本社会がうまくいかない根本原因は「平等バカ」にある
(初公開日:2022年10月21日)
日本の社会はなぜ生きづらいのか。生物学者の池田清彦さんは「アリと同じように、人間も本来不平等で理不尽な生き物だ。それを型にはまった一流に育てようとする『平等バカ』の教育こそ、日本が生きづらい社会になる原因ではないか」という――。〈続きを読む〉
14歳で名門大学に入学! 天才少年のつくられ方
(初公開日:2015年2月22日)
「神様からギフトされた才能を持つ者は、その力を社会に貢献しなければならない」。そんな趣旨を持つ、カナダのギフティッド制度。日本人の男の子、大川翔君はその制度で学んだ。大川家の子育ては、どんなだったのだろう。〈続きを読む〉




