親世代ほど十分な年金を受け取れない可能性が高い

よく「年金財政が破綻することはない」という人もいるのですが、本当でしょうか?

「賦課方式」と呼ばれる日本の年金制度は、現役世代が納めた保険料を、同時期の年金受給世代に割り当てる仕組みをとっています。大勢の現役世代が少ない高齢者を支える時代は十分な原資を確保できましたが、少子化と長寿化の同時進行によって、今や少数の現役世代が大勢の高齢者を支える時代になってきました。

そうなると、確かに年金財政が破綻して1円たりとも年金を払えなくなるような状況にはならないと思いますが、破綻しないように、できるだけ総体的な年金の支払いを抑制する方向に政府は動かざるを得ないでしょう。つまり、これから年金を受給することになる世代は、親世代ほど十分な年金を受け取れなくなる可能性が高いわけです。

年金手帳をチェックする女性
写真=iStock.com/takasuu
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こうした状況のなかで、50歳の人たちが経済面で心配のない老後を迎えるためには、投資による資産形成が必須になります。年0.002%の利息しか得られない銀行預金は、もはや貸金庫程度の意味合いしか持ち得ません。

だからこそ、投資に対するアレルギーをなくしてほしいのです。

50歳から始める投資は最初が肝心

【心得その2】最初が肝心。やり直しのチャンスは少ない

50歳から、老後を意識して、初めて投資による資産形成を始める場合、最初が肝心であることを申し上げたいと思います。スタートで失敗してしまうと、そのリカバリーが大変だということです。

しかも、50歳から資産形成を始める場合、残された時間は、少なくとも30代、40代でスタートする人に比べると、確実に短いわけです。30歳から投資を始めたのであれば、一度や二度、大きな失敗をしたとしても、十分にリカバリーが利くでしょう。

でも、これから先、それほど給料も増えず、年金受給額も減る恐れがある50歳の皆さんは、変な投資に手を出して、資産の多くを失うような事態に陥るわけにはいきません。一攫千金なんてことを夢見ず、着実に増やす方法を考える必要があります。