定年後のために貯めてきた老後資金。取り崩していくものではあるが、少しでもキャッシュフローを生む方法はないか。マネーコンサルタントの頼藤太希さんは「資産形成期で築いてきた資産の一部を高配当株投資に回してみては」という――。
日本円マークの実を持つ木
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老後の「資産の取り崩し期」は気持ちのいいものではない

社会人になり定年を迎えるまでは、日々の生活費などで支出をしつつ、将来のライフイベントや老後のために、資産を形成する時期になります。しかし、定年以降は公的年金を受け取りつつ、それまで築いてきた資産を取り崩しながら老後の生活をしていくことになります。

つまり、「資産形成期」から「資産取り崩し期」に変わります。

しかし、いくら老後資金として準備してきたお金だといっても、毎月資産残高が減っていくのを見るのは気持ちのいいものではありません。かといって、やみくもに取り崩しを恐れていては「結局使えなかった」と後悔することになりかねません。

そこで検討したいのが、資産形成期で築いてきた資産の一部を、毎月キャッシュフローがある資産に換えて保有すること。いわゆる「不労所得」があれば、心理的な負担も減るし、何より定年後のお金の大きな味方になります。

その一案として活用したいのが、高配当株投資です。高配当株投資をすれば、配当金の形で不労所得が入ってくるため、定期的にキャッシュフローを得られます。

「高配当株」とは何か

高配当株とは、他の株と比べて、配当金を多く出してくれる銘柄のこと。配当金は、会社の事業が順調なときに、株を持っている株主に支払われる利益の一部です。そして高配当株とは、株価に占める配当金の割合(配当利回り)が高い銘柄のことをいいます。

何をもって「高配当」なのか、明確な基準はありませんが、配当利回りが3〜4%を超えてくると一般的に高配当といわれています。

たとえば、2023年6月14日時点の、日本株と米国株の高配当株上位10銘柄は、次ページの図表1のとおりです。配当利回りは5%を超えています。