豪華ゲストに沸いた「丸亀うどん祭り2025」
讃岐うどんチェーンの丸亀製麺と丸亀市が、2025年11月に開催した「丸亀うどん祭り2025」は、地元の人たちにとって異例の規模のイベントだった。
「初の四国ですごくテンションが上がっています!」 ゲストとして招かれた上戸彩さんの第一声に、「丸亀うどん祭り2025」のメイン会場・丸亀城芝生広場の観客は沸き返る。
総合司会は、会場とは目と鼻の先にある丸亀高校OB・中野美奈子アナウンサー(丸亀市出身)が務めた。ほか、丸亀製麺とゆかりの深い俳優・松岡昌宏さんや、「うどん県副知事」を長らく務める要潤さんなども登場。ふだん生で見かけることのないゲストを少しでも最前列で見ようと、この日は早朝から長い行列ができていたという。
開会式には、丸亀市の松永恭二市長、トリドールホールディングスの粟田貴也社長、丸亀製麺の山口寛社長が登壇した。
一方で、このイベントには香川県や県内最大の業界団体は協賛していない。あくまで「丸亀市と丸亀製麺」の関係性が前面に出た催しであり、香川県全体との距離感は、なお残されたままだ。
丸亀製麺を「初めて食べる」香川県民たち
イベントの目玉企画の一つが、ギネス世界記録への挑戦を兼ねた「最大のうどん試食イベント」だった。3種類のうどんを315人がいっせいに試食するという企画で、会場は終始にぎわいを見せていた(ギネス記録は達成)。
この日提供されたのは、丸亀製麺の定番である「釜揚げうどん」と、期間限定商品の「甘口トマたまカレーうどん」と、地元の名店「よしや」の山下義高さんらが作った「しょうゆうどん」の3種類だ。
会場で印象的だったのは、「丸亀製麺を初めて食べた」という香川県民が想像以上に多かったことだ。県内に店舗が1店しかないため、名前は知っていても、実際に口にする機会がなかった人が少なくなかった。
感想を聞くと、「思ったより美味しい」「全国チェーンの味としては驚いた」と好意的な声が多い。一方で反応には世代差も見られた。高校生や若年層は「CMでよく見る全国チェーン」として受け止め、働き盛りの世代からは「市街地活性化のために来てほしい」という声が目立った。
試食によって丸亀製麺を“知った”人は増えたが、それが日常的な選択につながるかどうかは、まだ別の話のようだ。



