アイスを食べるなら「朝イチ」がオススメ

日本各地をうだるような暑さが襲っている。こんなときは冷たいアイスクリームが食べたくなる。「アイスばかり食べると、健康によくない」と思われるかもしれないが、暑さで食が細くなっている人には「滋養食」になる。

大和田潔医師
日本臨床栄養協会理事、あきはばら駅クリニック院長の大和田潔医師

日本臨床栄養協会理事で、あきはばら駅クリニック院長の大和田潔医師は「アイスクリームは古代から健康食品と考えられる体に優しい食べもの」と説明する。

「牛乳や卵黄、砂糖などシンプルな材料で作られています。砂糖は素早くブドウ糖になるので、頭脳労働や運動などのエネルギー源となります。牛乳は乳糖や脂質が分解吸収されて、あとからエネルギーとして使われます。忙しくて食事をする時間がなかったり、食が細くなっていたりする人にはアイスクリームは滋養食でしょう」

管理栄養士の望月理恵子氏は「午前中の摂取」を提案する。

「朝にアイスクリームを食べると、覚醒度が高まり、情報処理速度が上がるという報告があります。朝は体内時計を整えるためにタンパク質や糖質を取ったほうがよいので、その両方が含まれるアイスを活動前に少量食べるのはお勧めできます。アイスは冷たいので覚醒をうながします。一方で体温の低い時間帯ですから、冷え性の方やおなかが弱い方が朝に摂取するのは避けたほうがいいでしょう」

日本人に不足しがちな栄養素も取りやすくなる

アイスクリームは良質なタンパク源になるから、体を動かした後に摂取すれば、筋肉を維持したり増強したりするのに効果的だ。血中にタンパク質の濃度が高いと水分を保持できるので、脱水予防になる。さらに日本人に不足しがちな栄養素も取りやすくなる。

「カルシウムや鉄が含まれる上、それらの吸収を促進する乳糖もアイスクリームに入っています。乳糖には腸内環境を整える働きもあるんですよ」(望月氏)

自家製オーガニックバニラアイスクリームミント添え
写真=iStock.com/Olena Nesterovych
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しかし商品の選び方には注意が必要だ。大和田医師が述べている通り、本来アイスはシンプルな原材料で作ることが可能だが、原材料費をおさえるなどの目的で糖類や油などを加えている商品がある。糖類や油は、牛乳や卵黄などより安価で、食感やのどごしも悪くないのだが、体には負担をかけることになる。商品パッケージの原材料表示を確認してほしい。