転職活動ではどんな職務経歴書を提出するべきなのか。人材コンサルタントの井上和幸さんは「職務経歴書は3つのステップを踏まえて書いてほしい。それができていないと、書類選考で落とされる恐れがある」という――。
転職に成功する人が守っている3つのステップ
転職活動がこれまでにないほど活発化しています。当社にも40代・50代のミドル・シニアからの転職相談が日々多く寄せられています。そのような中、転職活動でうまくいく人といかない人の違いの一つは、職務経歴書の記述にあります。
そもそも転職活動の成功とは、次に挙げる3ステップをクリアすることです。
(1)応募先企業がどのような人を採用したいと考えているかをつかみ(採用ニーズの正確な把握)
(2)その採用ニーズに自分が合致していることを伝え(接合点の提示)
(3)応募先企業があなたを雇うことに十分なメリットを感じる(再現性の提示)
(2)その採用ニーズに自分が合致していることを伝え(接合点の提示)
(3)応募先企業があなたを雇うことに十分なメリットを感じる(再現性の提示)
「あなたが相手企業に感じている魅力」「その職務につくあなたのメリット(経験したいこと、学びたいことなど)」「あなたの優れていること」などは、大事な部分ですが、まずこの3ステップありきでない限り、企業があなたを雇いたくなる直接的な理由にはなりません。
しかし、3ステップの情報交換をせずに、このような自分の(勝手な)メッセージだけを一生懸命にアピールする人も少なくありませんが、これが大きな間違い、失敗のもとなのです。
上記は転職活動全般に言えることで、いざ面接という際にはある程度意識して対応される方もいらっしゃいますが、勝負は実は書類応募段階から始まっていることに、案外、多くの人が気づいていません。
書類応募段階で、この3ステップを踏まえて、職務経歴書を書くことが大事なのです。