書くべきは「STAR」
職務経歴書には、主立ったプロジェクトワークについて、ショートストーリーを記載すべきです。ポイントとしては「STAR」を意識することです。
「そもそもどのような状況で(Situation)、それに対してあなたはどのような取り組みテーマを立て(Theme)、実際に実行し(Action)、どのような成果が定量・定性で出たのか(Results)」を記載するとよいでしょう。頭文字を並べて「STAR」と覚えてください。
例えば、「月次決算について試算表提出にスタッフの手作業で40日程を要していたが(S)、時間短縮のため(T)、クラウド会計ソフトの導入と各部の業務フローの見直しを行ったことで(A)、10日内での確定・提出を実現した(R)」というようなかたちです。
募集要項にある「必須」「歓迎」の意味
必須要件で相応以上の接点があることが当然必須ですが、さらに歓迎要件について、より多くの接点があれば、なおよしです。
例えば今回のケースでは、歓迎要件に「管理本部長として人事総務、法務、情報システムも包括してマネジメントしたご経験をお持ちの方、歓迎」とあります。もしあなたが現在、管理本部長として経理財務のみならず、人事総務や法務、情報システムも管轄しているなら、本件において他の候補者から一歩抜きんでるチャンスでしょう。
ただし、あなたがもともと人事総務畑の人でこちらが主の専門であり、プロモーションの中で現在は経理財務チームも管轄しているという出自であったら、今回のポジションにおいては有力候補者とはいえないでしょう。
なぜならば、必須要件のほうに「経理財務、経営企画」が書かれているということは、「主の専門は経理財務・経営企画のマネジメント人材で、かつ、人事総務や情シスなどは課長以下が回しているものを管理監督できる人」を望んでいるということだからです。
この辺の必須=Must、歓迎=Betterの主従関係もしっかり把握、認識することが大事です。