“ほどよい学歴”を手に入れることが大切

このように、企業の採用をはじめ、世の中は学歴主義に染まっています。だから、なるべくいい学歴を保有するのは、極めて大事な自己防衛術と言えます。

しかしながら、学力は人それぞれです。自分にはまったく手が届かない大学に執着してしまうのもバカげています。自分の実力と大学のランクをしっかり見極め、その上で効率よく努力しましょう。

ひろゆき『日本人でいるリスク』(マガジンハウス)
ひろゆき『日本人でいるリスク』(マガジンハウス)

僕自身は一浪して大学に入りました。この浪人生活はムダではなかったと思っています。というのも、浪人中の1年間は無職だったわけで、世間が無職という存在に対してどういう扱いをするかがよくわかったからです。人は、相手の立場によって態度をコロリと変える。そのことを身に染みて理解できたのは収穫でした。

とはいえ、ごく一般的な家庭に生まれた僕には一浪が限界。ちょうどいいところで大学に入ったと思っています。だいたい、一浪してダメなら多浪してもダメです。高校の授業もなくなり、一日中受験勉強をしていられるのですから、1年浪人すればその人の実力にあった大学には合格するはず。合格できなかったとしたら、本気で勉強していないか、そもそも選ぶ大学のレベルを間違っているかです。

本気で勉強できなかったというのも実力のうちで、やはり、その大学には見合わないということ。すっぱり諦めて、入れる大学にシフトすることをすすめます。そもそも、のんきに多浪できるのは、ごく限られたお金持ちの子息だけです。

たとえば、医学部の受験者は医師の子息が多く、開業医の親ならばなんとしても子どもに継いでもらいたいはずです。だから、5浪くらいまでお金を出してくれるケースは多々あります。でも、それが子どもの幸せかどうかはわかりません。それでようやく受かったところで燃え尽きてしまうかもしれないし、10浪しても受かる保証はありません。自分がうまく生かせるところの、ほどよい学歴が大事なのです。

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