「勤め人」or「独立」は二者択一ではない

旬でなくなった知識ばかり抱え込んでいても、その領域の案件はいずれ減っていってしまいます。ならば……と単価を上げようとしても、フリーランスが高い単価を得られるのは、どうしても「過去に経験した」「すでに実績のある」業務がメイン。外部からのフィードバックを得ることによる成長の機会それ自体はありますが、新しい領域にチャレンジする機会はかなり限られるのが実情です。だからこそ、誰もが新しい領域にチャレンジし続ける必要があります。

ただし、問題はどこでその領域にチャレンジするか。企業でこそ培われる分野や、体験できる領域もあるでしょう。

一方で、フリーランスだからこそ身軽に試せる、挑戦できるチャンスもあります。そのあたりの「キャリア戦略」を自分でしっかり見極め、計算し、実践していくことが、今後はより大切になっていきます。

場合によっては、その知識を蓄えるために「フリーランスになる」「再び企業で働く」といった選択を、交互に繰り返す必要もあるでしょう。

未来の働き方は双方向に「出入り自由」

前にも述べましたが、私は必ずしも「フリーランスとしての働き方が最強!」と決めつけてはいません。選択肢は大いに増やすべきだし、そのためのスキルも実装していくべきだとは思っています。「企業の中でキャリアを積むことが、今の自分には必要」だと感じているならば、大いに活用すべしと考えています。

岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)
岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)

キャリアが「勤め人」→「独立」の一方通行であった時代は終わりました。これからは「勤め人」→「独立」→「勤め人」……と、双方向のキャリアを築く人も増えていくはずです。

例えば、企業で働いたのちに独立してフリーランスとなり、また数年後に再就職してリスキリングして、その後に再びフリーランスとなるというような働き方です。そんな「出入り自由」な働き方を実践している人を、私はすでに大勢知っています。

自分自身の「長期的な人生」を考えれば、勤め人としての立場と、独立した立場を柔軟に切り替えるリスキリング的精神こそが、最強の選択肢と言えるのです。

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