※本稿は、岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「ライスワーク(Rice-WORK)」だけを追ってはいけない
さて、ここで一つ質問します。
「あなたは何のために働いていますか」という問いに、皆さんなら何と答えますか。
「自己実現のため」
「会社の理念に共感して」
「みんなが働くものだから」
いろいろな答えがあるかと思います。
世の中には大きく分けて、2種類の「仕事(WORK)」が存在すると私は考えています。
「ライスワーク(Rice-WORK)」と、「ライフワーク(LIFE-WORK)」です。
前者を直訳すると「米の仕事」。つまり、「日々の食料を得るための仕事」「生活のための仕事」です。
当然ながら人が生きていくためにはお金が必要です。家賃を払い(家を買い)、食糧や日用品を購入し、自分(や家族)が安心して暮らしていけるだけの収入――それを賄うための仕事を、仮に「ライスワーク」とネーミングしましょう。
では、「ライフワーク」(人生の仕事)とは何でしょうか。一口で言えば、「夢や自分の好きなことを追い求めるための仕事」です。
天職、生きがい、やりがい、自分の人生を賭けるに値する仕事と言ってもいいでしょう。他人から「もっと稼げる仕事が他にあるよ」と言われても、「いや、自分はこれをやりたい、極めたい」、心から「やりたい!」と一点の曇りもなく突き進める仕事のことを、「ライフワーク」と呼びます。