1社に長く勤め続けることは、果たして良いことなのか。みらいワークスの岡本社長は「シニア層などでキャリアチェンジに失敗する人は、『俺って結構仕事できる』と慢心していて、外の世界の価値観を知らずに生きてきた人が多い」という――。

※本稿は、岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

ビジネスマンの手と5つ星の評価
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外部からのフィードバックを得られているか?

本稿では、新しい働き方を皆さんに示していきます。人生100年時代に、会社組織だけにとらわれずに自由に働いていけるための「ポータブルスキル」の見出し方・身に付け方を、一緒に見ていきましょう。

まず、「ポータブルスキル」の習得には、外部からのフィードバックを得られる環境をつくることが大切です。

日々の仕事に対して、上司や同僚から「今回の○○は良かったよ」「この点は、今後も少し改善が必要だね」「今度はこれにチャレンジしてみたら?」というフィードバックが得られているのならばいいですが、大抵の場合、周囲も忙しくて、なかなか他人のことまでケアはできないもの。そういう場合は、今いる会社から少しでいいので、外に踏み出してみることをお勧めします。

社外からの評価は、よりダイレクト

今いる環境から外に出ることのメリットは「フィードバック」が可視化されることです。依頼された任務をこなし、その出来がどうだったのか。その評価は社内の人よりも社外の人からの表現のほうがダイレクトです。「すごい良かったです!」「次回もお願いします!」と感謝されるのか、それとも「ありがとうございました」だけで次はないのか。

会社外の仕事の「フィードバック」は、時にドライすぎるくらい明確です。その評価が良ければ、その路線でますます頑張ればいいし、悪ければ「何が悪かったのか」を見つめなおすところから、軌道修正を図ればいい。このサイクルが、「自分のポータブルスキルは一体何か」という疑問に対する答えになっていくのです。