フリーランスの真の報酬は「次の仕事」

フリーランスにとって、一番嬉しいことは何だと思いますか。「自由な時間を得られる」「好きな仕事に挑戦できる」「お金を自由に稼げること」「いやな仕事をしなくて済む」「煩わしい人間関係にも悩まずに済む」……、ちょっと考えるだけでいろいろ思い浮かびますが、特に嬉しいのは「ぜひ次もお願いします!」と感謝される瞬間です。

「自分の仕事が評価された」と感じる瞬間、私は「あぁ、これぞ生きている感覚だ」と背中がゾクゾクします。仕事でワクワクできる、ドキドキ興奮できる。時にはそれがハラハラした焦りや、ヒリヒリした危機感に変わることもありますが、そういう危機を乗り越えて、仕事をやり遂げた瞬間にこそ、「仕事をした!」という実感に浸れるのです。

そんなフリーランスにとって最高の報酬は、実はお金ではありません。「次の仕事」なのです。

心をワクワク躍らせる仕事をしよう

岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)
岡本祥治『LIFE WORK DESIGN』(プレジデント社)

企業勤めは、毎月決まった給与やボーナス、充実した福利厚生などを受けることができる反面、自分の仕事が正当に評価されているのか、この給料は自分の仕事に見合っているのかを、実感しにくいというジレンマも抱きがちです。実際に、企業勤め人の多くがこう言います。「自分がこの仕事をやる意味は、果たしてあるのだろうか」「自分は企業にとって必要な存在なのだろうか。代替可能な存在ではないのか」「自分のやった仕事が、見えにくい。誰のためになっているのだろうか」

人生の一時期、そんな悩みに陥るだけならいざ知らず、長い人生そんなもやもやとした感情にとらわれ続けるのはもったいない。人生100年の大半を占める「仕事」です。どうか心をワクワク躍らせ、「さあ次の仕事にとりかかろう!」と毎朝思えるような「ライフワーク」を、皆さんが見つけていってくださることが私の願いです。

【関連記事】
仕事ができる人は知っている…「よろしくお願いします」より効果的なメールの締めのフレーズ
「私は聞いていない」という上司はムダな存在…トヨタ社内に貼ってある「仕事の7つのムダ」のすさまじさ
「課長のボーナスはいくらですか?」トヨタでは新人がそんな質問をしても許されるワケ
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと
ブラック企業はまもなく日本から消滅する…経済評論家が「ユニクロ賃上げ」のニュースからそう考えた理由