フィードバックは絶好の成長機会
その点、フリーランスはシンプルです。請け負った仕事の出来が悪かったら、次の契約更新がされないだけですから。あるいは「半年」の契約だったはずが、途中で打ち切られることもあります。もちろん基本的には文書で契約を結んでいるので、理由なくして一方的に企業から契約を反故にされることはありません。でも残念なことに、フリーランス側が企業の求めるパフォーマンスを発揮できないこともありますよね。そうした場合、企業からはきちんと理由を告げられます。「○○のパフォーマンスが出ていないから」と。
こうしたフィードバックは、絶好の成長機会です。もちろんダメ出しなんて、誰だってされたくはありません。でも、自分の仕事が良かったのか悪かったのか、分からないまま、なんとなく何年も“仕事”をし続けるよりも、よほど成長スピードは速くなると、私は確信しています。
良い評価は、口コミで広がっていく
私自身もフィードバックの重要性を感じたエピソードがあります。サラリーマン時代に共に働いていた人と、フリーランスになってから10年ぶりにプロジェクトで一緒になりました。プロジェクトの終わりにフィードバックをお願いすると「岡本は前はもっと尖っていた。クライアントにぶち込んでいた(笑)」と言われました。この言葉が自らの学びと励みになりましたし、「トーク・ストレート」を実施してくれたことに、今でも感謝しています。
また、良い評価は、いわゆる口コミでも広がっていくものです。フリーランスとして仕事をしていれば、次第に「○○さんからご紹介いただいたのですが」と、別口の仕事も舞い込んできます。
逆にもし、何年もフリーランスを続けながら、常に新規顧客ばかりで、リピーターになってもらえない、口コミももらえないとなれば……、それこそが良からぬ「フィードバック」です。自分の仕事ぶりが、依頼主たちの求める水準に達していない証拠かもしれません。