日本では毎年約1万点のコミックス(マンガ単行本)が発売されています。あらゆるジャンルのマンガがありますが、プレジデントオンラインでは、そこからビジネスパーソン向けの作品を厳選して紹介しています。今回は、2022年にプレジデントオンラインで紹介したマンガのうち、「小学館コミック」で最も読まれた5作品をピックアップします。ぜひ新たな作品との出会いをお楽しみください。

第1位 『父を焼く』  著者:山本おさむ

悲しみや悔恨を伴わない気持ちで親と子を語れる人はどれほどいるのだろう?

『父を焼く』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)
『父を焼く』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)

三上義明、55歳。娘が巣立ち、老いを実感する中で、亡き父親に思いを馳せる様になった。

義明の父・義雄は今から23年前、突然孤独死した。契約社員としてつましく生きる義明に振って降りた最初の大きな試練。父親を野辺送りする時、義明の胸に様々な思いが去来する。

父親に対する生々しい感情を反芻する中で、義明は本当の親子の絆を実感する。人間ドラマの名手・山本おさむが紡ぐ、親と子の絆に迫る究極の人間臨終絵巻。

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第2位 『不妊男子』  著者:玄黄武

「今日、俺は、精子がない」

『不妊男子』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)
『不妊男子』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)

愛する妻、可愛い猫、仕事は出世街道を快走中! そんな順風満帆な日々を送るマサカズだったが、ある日、妻・百恵(ももえ)が密かに抱える妊娠についての切実な悩みを知る。そして夫婦はままならない“現実”に全力で抗う――”壮絶な希望”に翻弄されながら。

様々な価値観が交錯するこの社会において、「男性不妊」という現実に、当事者が、妻が、同僚が、友人が必死で向き合って生きる姿を描く衝撃作。

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第3位 『数字であそぼ。』  著者:絹田村子

『数字であそぼ。』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)
『数字であそぼ。』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)

神童と呼ばれ育った横辺建己よこべたてきは、驚異的な記憶力を武器に西の名門といわれる吉田大学理学部に合格。ノーベル賞受賞者を多く輩出しているこの大学で物理学者を目指すが、初日の「微分積分学」の授業をまったく理解できずに絶望。2年間大学に行けなくなるという人生初の挫折を味わう。しかし、頭はいいけど奇人変人だらけの友人たちと共に、もう一度数学に向き合い、卒業を目指すことに!

連続TVドラマ化もされた『重要参考人探偵』の絹田村子最新作。数学に苦手意識を持つ方におすすめ。数学の本当の楽しさを味わっていく青春コメディーマンガ

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第4位 『あそこではたらくムスブさん』  著者:モリタイシ

『あそこではたらくムスブさん』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)
『あそこではたらくムスブさん』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)

湘南ゴム工業株式会社で、営業担当として働く砂上吾郎くん。彼が密かに想いを寄せるのは総合開発部のムスブさん。ムスブさんが開発し、吾郎くんが売るのは「コンドーム」!

果たして吾郎くんは、可憐な理系女子・ムスブさんとお近づきになれるのか……。

相模ゴム工業株式会社監修、リアルなコンドーム開発の裏側も楽しめる!

ラジエーションハウス』でも話題のモリタイシが描く、0.01mmずつ進む理系女子ラブコメ!

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第5位 『しっぽの声』  著者:夏緑 ちくやまきよし

「かわいい」がペットたちを壊していく――

繁殖業者、生体展示販売、引き取り屋、殺処分……

『しっぽの声』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)
『しっぽの声』(書影をクリックすると小学館のサイトにジャンプします)

ペット流通において、その命はどのように扱われているのか。

人間に飼われるために生まれたペットたちは、我々の想像を超える状況に置かれている。

声なき声に、力を与えるも殺すも人間。

動物保護シェルター所長を務める天原士狼と獣医師・獅子神太一は、ペット業界の闇に、そして人間のエゴに厳然と立ち向かう――

2022年4月に全13巻で完結した動物愛護の問題提起の話題作。

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