ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・メディア全盛の時代。私たちは、断片的なテクストを読むことに慣れている。

確かに、短くてインパクトのある言葉には力がある。一方で、一冊の本を読むということの魅力や意味は廃れない。本を読むことで、初めて、ある考え方や世界観を体系的、有機的に自分に取り入れることができるのだ。

本をたくさん読んだ人は、それだけ広い世界を見ることができる。喩えて言えば、今まで読んだ本が積み上げられて、その高さから世界を見ているようなもの。10冊の本を読んだ人は10冊分の、1000冊の本を読んだ人は1000冊分の高さから周囲を見渡すことができる。だからこそ、さまざまなジャンルの本を「濫読」することも大切になるのだ。

(撮影=若杉憲司)