「細かい成功体験を積み重ねる」ことが効力感を得るコツ

人間関係を円滑に進める秘訣ひけつは、相手の自己効力感を満たすことなのかもしれない。

毛内拡『「気の持ちよう」の脳科学』(ちくまプリマー新書)
毛内拡『「気の持ちよう」の脳科学』(ちくまプリマー新書)

自己肯定感を軸にすると、自分は優越感を感じる代わりに、他の人は劣等感を感じてしまうことは避けられない。それが「気に入らない」とかいった反発やいじめとかにつながってくる。

「自分はこれができる、だから自分すごい」という自己肯定で終わらずに、「それはいつも支えてくれているあなたのおかげですよ」みたいな感じで感謝を伝えることで、相手の自己効力感も同時に満たせるように心がければ、円滑に人間関係を進められるのではないだろうか。

単に報酬系を満たすためにご褒美をあげるだけではなく、世の中に認められているという承認欲求も満たしつつ、ちゃんと人に影響を及ぼしているという実感も与える――この3点セットが心の健康に必要なのだと思う。

コツは、細かい成功体験を積み重ねるということ。今日からできる方法としては、スマホのToDoリストにやりたいことを全部書き出して、できたらそれにチェックをつけて消していくこと。紙に書き出してマジックで線を引いて消すのでもいいと思う。自分はちゃんと影響を与えているぞという実感を、ちょっとずつ得ることが重要だ。

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