スキンシップは愛情ホルモンを出す

次に、スキンシップの低下は、愛情ホルモンとも言われるオキシトシンと関係があり、その不足により、寂しい、悲しい、不安、落ち込みなどの感情が増加し続ける場合があります。このようなネガティブな感情が続くことにより、人によっては結果として上手に眠れないなどの身体的な症状を引き起こし、健康状態に影響を及ぼすこともあるのです。

では、どのようにすれば、セロトニンやオキシトシンを増加させることができるのでしょうか。

残念ながら、2つの物質とも、タンパク質やミネラルのように食事と共に摂取すれば増やすことができるわけではありません。共に、栄養バランスの取れた十分な食事が必要なのは、言うまでもありませんが、両者を増やすために実際にできることを2つ挙げます。

鮮やかに晴れわたった空
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セロトニンとオキシトシンを増やす2つの方法

1つめとしてセロトニン増加のためには、まずは日光を浴びることが大切です。朝起きたら、15分程度でいいのでまずは窓際で日光浴をしましょう。そして、会社に行くときは、なるべく地下道を通らず、地上を歩き、日光を浴びましょう。お昼休みも、ビルの中で過ごすのではなく、ビルの外に出ることを心がけ、日光を浴びましょう。反対に、夜はちゃんと暗くして寝るようにしましょう。

寒さや日焼けが気になる方は、ぜひ、光療法照明とググってみてください。実際に医学的エビデンスに裏打ちされたこの目的のための照明器具が販売されています(実際の使用はお医者さんと相談の上でお願いします)。

セロトニンは、リズム運動や有酸素運動でも合成が促進されると言われています。ですので、ウオーキングやジョギング、エアロビクスなどを日常生活に取り入れると、よりいいと思います。

2つめとしてオキシトシン増加のためには、人とのスキンシップを図ることが大切です。そのためには、マッサージに通ってみる、もしくは、家族や友人に自らがマッサージをする、などはいかがでしょうか。人にマッサージをすることが照れくさい場合は、アロマオイルなどを使ったハンドマッサージをお勧めします。ぜひ、ご家族や友人にやってみてください。感謝され喜ばれると思います。

マッサージには抵抗があるという方もできることがあります。近年は、スキンシップがなくても、人と一緒に食事をしたり遊んだり、電話で話したりして、お話しをするなどでもオキシトシンの分泌は増加すると言われています。ぜひ、人と接する機会を増やしてみてください。