2021年と大違い、1960年ごろの年齢別死亡者数構成
参考までに、若い世代でも死亡数が多かった1960年ごろの年齢階層別死亡者数構成比のグラフを掲載した(図表5参照)。
幼児期から青年期にかけて、今ほど自殺の割合は高くなく、肺炎や結核といった感染症による死亡が戦後すぐほどではないがなお多く、また川遊びで溺れ死ぬといった不慮の事故、あるいは無茶な運転による交通事故死などが多かった。
中高年から高齢期には、今よりがんの割合は小さく、心疾患や特に脳血管疾患の割合が大きかった。
何歳ぐらいで死ぬかだけでなく、年齢ごとにどんな病気や死因で死ぬことになるかについても時代の変遷とともに大きく変貌を遂げてきているのである。