1.3畳のブースに電源、Wi-Fiを完備

1.3畳ほどのブース内には、ワークスペースとして電源やWi-Fiが完備されているほか、リラックスできるレザーチェア(リクライニング可)や、同社のカプセル式コーヒーメーカー(「AQUA WITH/ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」)が置かれています。遮音性もあり、駅にいることを忘れそうな、落ち着いた空間です。

大宮駅の駅構内にオープンした「STATION BOOTH supported by ネスカフェ 睡眠カフェ」
写真提供=ネスレ日本
大宮駅の駅構内にオープンした「STATION BOOTH supported by ネスカフェ 睡眠カフェ」

ただ、ネスレ日本が提供する「コーヒー」と「睡眠」との掛け合わせに、多少の違和感を持つ人もいるかもしれません。「あれ? 寝る前にコーヒーを飲むと、眠りが浅くなるんじゃないの?」と。

一方で、すでにご存じの方もいるでしょう。コーヒーの香りをかぐだけで、人はリラックス気分を感じられることが多い。複数の研究でも実証されています。

「コーヒーナップで生産性を上げる」という提案

また一般に、カフェインによって脳が興奮状態に入るまでには、15~20分程度のタイムラグが発生すると言われます。よって、昼寝に入る直前にコーヒーを飲めば、15~20分程度うとうとしたのち、起きるころにちょうどカフェインが効き始める。

そのため、シャキッと心地よく目覚められる効果が、期待できるのです。

大宮駅の「ネスカフェ ブース」でも、短い休憩の「前」にカフェインを含むコーヒーを飲むことを推奨。ネスレ日本は、こうしたリラックスタイムを「コーヒーナップ(昼寝・仮眠)」と呼んでいます。

「移動途中や通勤帰りに立ち寄り、少しの間パソコンを打つなどして、お仕事に集中していただく。そして少し疲れたなと思ったら、ブース内でコーヒーを飲んで、5~10分ほどリラックスタイムを過ごしていただければ」と髙岡さん。

確かに、営業時間は午前10時から午後8時45分まで、しかも15分単位で使えるので、要予約ながら「ちょっと立ち寄ろう」と気軽に使えそうです〔15分ごと330円(税込)〕。

22年7月末現在、JR東日本が同じエリアで展開するほかのSTATION BOOTHに比べ、約5倍もの利用客がいるとのこと。「想像以上にゆったりした空間」や「コーヒーも飲めるのでお得」など、好評だそうです。