株式投資で損する人の共通点
昨年まで絶好調だった米国株が、今年に入り大きく下落しています。米国のナスダック総合指数は年初来から20%以上も下落しています。
そんな中、米国株の下落で含み損を抱えた個人投資家は、SNS上で投資系インフルエンサーやユーチューバーを叩きました。例えば、盛んに米国株を推奨していた厚切りジェイソンさんが標的にされ、厚切りジェイソンさんはこれまでのツイッター投稿をすべて削除しました。
しかし、これはインフルエンサーが悪いのではなく、厳しい言い方をするなら、批判している方が「思考停止」の状態で米国株を買ってしまった結果だと考えています。
「米国株はずっと上昇しているから大丈夫だろう」
「しかも株に詳しい人が言っているから大丈夫だろう」
と、深く考えずに買ってしまったのでしょう。
そもそも、なぜこれまで米国株が上がってきたのか。自分が買った株や投資商品はどんなものか――。そんなこともよくわからずに投資してしまい、薦めた人を批判してしまうのだと思います。
本来なら、インフルエンサーを批判するのではなく、これを機に自分の投資行動を見つめ直すべきです。
私は、投資で失敗しないためには、少なくとも2つの点が重要だと考えています。一つは先述の通り「思考停止をしないこと」。もう一つは「時間軸を決めること」です。
人は損失を避けようとする傾向があります。投資した株価や指数が予想外の動き、特に下落で含み損を抱えてしまうと心理的に耐えられず投げ売りをしてしまいます。これを繰り返せば投資で資産形成は不可能です。2つの点は投資のリスクと向き合う上で重要な点になります。
「厚切りジェイソンさんは間違っていない」
厚切りジェイソンさんは「VTI」という米国の上場投資信託(ETF)を勧めていました。VTIはたくさんの米国企業を集めて福袋にしたような商品で、約4000銘柄に分散投資できるインデックス投資(市場平均や指数に連動する)のひとつです。