データを使いこなせる球団とそうでない球団に生まれる差
MLBには相当後れを取ったが、このようにNPBでも「情報化」は進展している。
結果として、佐々木朗希のロッテ、山本由伸のオリックス、千賀滉大のソフトバンクなどは、データを十分に活用し、ノーヒットノーランという結果を得た。
一方で、ただトラッキングシステムを導入し、アナリストを雇用しても、それを十分に活用できていないNPBの球団もある。
筆者はあるチームのアナリストが「球団のパソコンの修理やアプリのインストールが主な仕事になってしまっている」と嘆くのを聞いた。球団によって情報格差があるのも事実だ。
情報化は、目先の勝利と言うより、選手価値の長期的な維持、向上に資する部分が大きい。
今年のノーヒットノーランの頻出は日本プロ野球進化のメルクマールの一つとみるべきではないだろうか。