やりたいことではなく、得意なことを探す

では、自己分析はやらないほうがいいのでしょうか? それも答えはNOです。人には特技と苦手分野があります。苦手な業務を40年繰り返す職種へ就くよりも、得意な業務で常に評価されたほうが働いていてやりがいを感じられることでしょう。

したがって「やりたいこと」ではなく「得意なこと」を自己分析し、得意なことで評価してもらえる企業を探すことをオススメします。次の項目からは、具体的に自分の強みと企業が求める人材像を合致させていく方法をご案内します。

就活生
写真=iStock.com/byryo
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どんな選考でも同じ“3つの要素”が問われている

どのような企業でもこれから述べる3つの要素がある人間は重宝されます。これからエントリーシートや面接、グループワークと多種多様な選考が課されますが、問われているのは主に以下の3点だと肝に銘じましょう。

トイアンナ『改訂版 確実内定 就職活動が面白いほどうまくいく』(KADOKAWA)
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自主的に動ける人間

仕事を自ら作る人間は、会社へさらなる利益をもたらします。したがって、採用においては「与えられた課題ではなく、自分で課題を発見し、解決できる人間」は好まれます。たとえばアルバイト1つ取っても、シフト通り出勤しただけの方よりも業務改善を積極的に行った方が好まれます。

他人と協働できる人間

ほとんどの仕事はチームワークによって成り立っています。そのため、内定したければチームでどのような役割を果たせるかを示す必要があります。チームワークには「リーダーとしてチームを率いる」以外にも「大きなトラブルを未然に防ぐ」「落ちこぼれた人を助ける」「目上の方を説得する」など、さまざまなスタイルがありますので引っ込み思案な方も安心してください。

数的成果を出す人間

企業が存在する目的はカネを稼ぐことです。したがって数字で見える成果、もっとストレートに申し上げるとカネを稼げる人間が採用の場においても重宝されます。

典型的な例は「アルバイトで売上を○%向上させた」など実際に稼いだ成果です。もしくは損失を減らす・防ぐ経験も好まれます。たとえば「アルバイト先の離職率を下げて採用コストを削減した」「趣味を黒字化した」「文化祭で売る食料の廃棄率削減」などが該当します。