仕事相手の本音を引き出すには、どんな言葉を使えばいいのか。営業コンサルタントの高橋浩一さんの著書『質問しだいで仕事がうまくいくって本当ですか? 無敗営業マンの「瞬間」問題解決法』(KADOKAWA)より、「5種類の枕詞」を紹介しよう――。(第1回)
実業家ミーティング
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会話に添えるだけで、相手との関係が円滑になる

とある営業チームにおける「上司と部下の会話」を、ストーリー形式で書いています。

登場人物:新人営業マンのマサルと中堅リーダーのノリコ、二人を導く敏腕マネジャーのカピバラ部長

【マサル】「僕は質問するとき、こんな基本的なことを聞いてもいいのかな、と不安になって、質問するタイミングを逃してしまうのが悩みです」

【カピバラ部長】「相手に質問しようとしても、つい気後れしてうまく聞けないことがあるよね。そんなときに有効なのが一言添えるだけの枕詞だ。

例えば、基本的なことを聞くのが申し訳ないと思ったら『基本的なことで恐縮ですが……』と添えてから聞く。そうすれば、こちらも基本的な質問だと心得た上で聞いている、ということがお客様に伝わるね」

【ノリコ】「先日、チーム内でお客様の担当変更をしたんです。引き継いだ後任の営業メンバーが、前任者がすでに質問していそうなことを聞くと、重複感がマイナス印象になってしまうのではと心配していました。枕詞はそんなときにも使えますね」

【カピバラ部長】「うん。そのときは『すでに前任からお伺いしているかもしれませんが、大事なことなので、改めてお聞きしたく……』とひと言伝えるのがいいね。そう伝えれば、そこまで気分を害されることはない。

また、ガードが固いお客様の場合、枕詞をうまく使えば、あらかじめ想定されるブロックを未然に防ぐ、というメリットもあるんだ。枕詞には主に5種類ある。では、これらを一つずつ解説していこう」

①きっかけをつくる枕詞
②予防線を張る枕詞
③切り込む枕詞
④踏み込む枕詞
⑤考えを促す枕詞