テレワークの普及によりメールやチャットでのコミュニケーションが増え、簡潔で明解な文章がより好まれるようになった。しかし闇雲に一文を短くするだけでは、伝えたいことが伝わらず、感じも悪く思われかねない。的確な言葉で瞬時に組織や人を動かす必要のある経営トップは、どのように時代の変化に対応しているのか。熊谷正寿氏(GMOインターネット代表取締役会長兼社長 グループ代表)が語る最適解とは──。「プレジデント」(2022年4月15日号)の特集「頭がいい文章 バカな文章」より、記事の一部をお届けします。
長文は「命取り」。読まずに書き直し命令
GMOインターネットグループは2020年1月、コロナ禍に対応して、日本初の一斉在宅勤務体制に移行しました。社内外とのコミュニケーションは原則、メールやチャットといった電子媒体で行っています。
そして当社はインターネットサービスの先駆けとして、デジタル技術を通信手段としても積極的に取り入れ、活用のスキルやノウハウも蓄積してきました。そうしたなかで、僕自身が徹底して実践し、パートナー(社員)にも繰り返し伝えているメソッドが、「文章は短ければ、短いほどいい」というものです。
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