野村証券に入社した新人は毎日必ず明け方に目を覚ます。通常は午前4時。起きたらすぐにポストへ。配達されたばかりの日経新聞を開き、重要な記事には赤いペンで線を引きながら、じっくりと読む。読み終えた後は先輩社員との朝礼に備えて、メモを作成するのも日課だ。

出社は午前6時30分前後。インストラクターである先輩社員が来ると、すぐに「朝の打ち合わせ」が始まる……。

新人はあちこちに線を引いた日経新聞以外に、四季報や株価チャートなどを準備して打ち合わせに臨む。

新人はあちこちに線を引いた日経新聞以外に、四季報や株価チャートなどを準備して打ち合わせに臨む。

「朝の打ち合わせ」は新人研修の一環で、野村証券の各部、各支店では毎朝、インストラクターが新入社員を相手に日経新聞の読み合わせをする。インストラクター制度が社内でスタートしたのは1971年だが、先輩が新人に経済記事の読み方を教えることはそれよりはるか以前から行われている。

(尾関裕士=撮影)