時代の流れに逆行して、いまだ存在する女性ならではのビジネスファッションマナー。パンツスタイルは相手に失礼になるのか、靴はヒールさえ付いていればいいのか——。あなたはこれまで、こうした女性限定の服装マナーに関して疑問をもったことはあるだろうか。読者3000人アンケートから、働く男女のリアルな本音が見えてきた。
女性特有ファッションマナーの実態と現場の声とのギャップ
日本でもジェンダーレスが加速する一方、女性に限ったマナーは少なくない。たとえば「ビジネスやフォーマルな場での正装はジャケット+スカート」が正解というもの。
これまでビジネス上の礼儀として習ってきたこのマナー、当たり前のこととして実行してきた人も少なくないだろう。では、本音ではどう思っているのだろうか。『プレジデントウーマン』では、働く男女約3000人を対象にアンケートを実施。そこに寄せられた「女性の仕事上でのファッションマナー」への意見を公開する。
最も多かったのは「相手がパンツでもスカートでも特に何も感じない」という意見で、全体の66%に上った。さらに24.3%の人が回答した「意識したことがない」も同等の意見といえるだろう。
具体的な見解としては「その場にふさわしい装いができていれば、ボトムスの形が問題にはならない」(フリーランス・44歳)と考える人が多いようだ。「スカートかパンツかは相手に合わせるのではなく、業務内容に合わせるべき」(IT・30歳)、「清潔感があって似合っていればどちらでもいい」(メーカー・57歳)という声も聞かれた。