プロ野球の12球団が宮崎や沖縄などでキャンプインして2週間。選手は球団との契約更改を完了しているが、年俸の上位10人はどれくらいの稼ぎなのか。スポーツライターの高津雅樹さんが投手の1球あたりの額、打者の1安打あたりの額を計算し、年俸の“コスパと妥当性”を検証した――。
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2022年年俸ランキング10傑でコスパと妥当性を検証

プロ野球12球団がキャンプインして2週間が経過した。選手たちは1月末までに球団との契約更改交渉を終え、2022年シーズン開幕に向けてトレーニングを始めたわけだが、12球団に所属する選手のうち、年俸上位10人の年俸の“コスパと妥当性”を検証してみよう。

まずは「2022年の年俸ランキング10傑」の表を見ていただこう〈年俸額(推定)と、21年ペナントレースでの1球あたり(投手)、1安打あたり(打者)の価格/昨年までのキャリア通算成績、赤字=打者〉

1位:田中将大(楽天・33歳)9億円 1球あたり39万円
15年、登板372試合(日米通算)181勝90敗3セーブ
2位:柳田悠岐(ソフトバンク33歳)6億2000万円 1安打あたり400万円
11年、1138試合 1259安打、打率.319、本塁打214、打点691
3位:菅野智之(巨人・32歳)6億円 1球あたり35万円
9年、登板215試合 107勝56敗0セーブ
3位:坂本勇人(巨人・33歳)6億円 1安打あたり522万円
15年、1902試合 2118安打、打率.291、本塁打261、打点911
3位:千賀滉大(ソフトバンク・28歳)6億円 1球あたり44万円
11年、登板202試合 76勝38敗20ホールド
6位:山田哲人(ヤクルト・29歳)5億円 1安打あたり373万円
11年、1195試合 1287安打、打率.291、本塁打248、打点736
6位:浅村栄斗(楽天・31歳)5億円 1安打あたり385万円
13年、1519試合 1568安打、打率.283、本塁打230、打点908
8位:森唯斗(ソフトバンク・29歳)4億6000万円 1球あたり99万円
8年、登板435試合 21勝102ホールド121セーブ
9位:丸佳浩(巨人・32歳)4億5000万円 1安打あたり433万円
14年、1470試合 1459安打、打率.280、本塁打224、打点761
10:吉田正尚(オリックス・28歳)4億円 1安打あたり303万円
6年、643試合 746安打、打率.326、本塁打112、打点379
(圏外)
11位:山本由伸(オリックス・23歳)3億7000万円 1球あたり13万円
5年、登板123試合 39勝18敗32ホールド

※出典/日刊スポーツ1月28日付(金額は推定)、NPB(成績)のデータをもとに筆者が作成