著者は代議士ですが、テーマは政治ではありません。2万冊あまりの読書遍歴から、古今東西の思想や故事を解説しています。
このなかで近代ロケットの父・ゴダード博士の「昨日の夢は今日の希望であり明日の現実である」という言葉が紹介されています。博士は20世紀初めに月飛行の可能性を説いた先進的な学者でしたが、生前はまったく評価されませんでした。
課題にぶつかったとき、これは不可能だなと思った途端に、明日という現実は潰されてしまう。富士通のスローガン「夢を形に」とも共通しています。苦しい現実に対処するうえで、夢は欠かせない要素。そう考えると経営者の仕事とは会社の夢を描くことかもしれません。