ついに英国へ「のぞみ」上陸か

先に落札が決まったHS2の車両製造に当たって日立は、フランスでTGVを手がけたアルストムと組むことが決まった。最高時速は360キロと、完成すれば欧州最速となる。受注内容は高速列車54編成の設計・製造に加え、車両の保守業務12年間分で、契約総額19億7000万ポンド(約3000億円)に達する。

2020年秋にスコットランドで開業した新型特急「Lumo」
筆者撮影
ロンドンーエジンバラ間の格安特急「Lumo」にも日立製「クラス800」が導入された

どんな車両が走ることになるのか、今から完成が楽しみなのだが、これまでに筆者が得た情報によると、車両の設計タスクは日立による割合が大きいという。これまでに発表されている完成予想図を見ると「白地に青い線」の塗装となっており、東海道新幹線の「のぞみ」を感じさせる。

「のぞみ」の最高速を大きく超える日本をルーツとする車両が、鉄道発祥の国で走るようなことになれば、今まで以上に「日本の鉄道技術のすばらしさ」を世界に知らせることができようというものだ。

すでに英国の主要鉄道幹線を席巻しているニッポンの鉄道のワザ。これを契機に、世界各国への展開も期待したい。

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