一進一退を繰り返しながらも日経平均株価は3万円台をうかがう。いまこそ投資を始めるべきなのか。高収入で手元資金のあるビジネスマンほど、「そろそろ株式投資でも」と思いがちだが、アレス投資顧問代表の阿部隆氏によると、夫婦ともに高年収の「パワーカップル」ほど「大きな損失を出してしまう」おそれがあるという。「プレジデント」(2021年12月17日号)の特集「[図解]金持ち夫婦への道 投資入門」より、記事の一部をお届けします。

パワーカップルは株式投資に不向きか?

コロナ禍で実体経済が停滞するなか、株式市場は沸きに沸いた。そんな投資バブルの宴の中で資産形成に失敗をした人たちが一定数いる。日経平均株価も一段落した今だからこそ、投資スタイルを見直す時期ではないだろうか。

家族のための投資コンセプト
写真=iStock.com/Thithawat_s

福岡市在住の田中さん夫妻(仮名・ともに30代)の世帯年収は1400万円を優に超える。夫の輝之さんは大手証券会社勤務。妻の紀子さんは看護師として病院に勤務するパワーカップルだ。家計簿を付けながら、貯蓄・消費・投資にキャッシュをきちんと分け、細かく管理している。とくに株式投資には力を入れており、毎月20万円の投資をノルマと課していた。

「プレジデント」(2021年12月17日号)の特集「[図解]金持ち夫婦への道 投資入門」では、貯蓄から投資へと日本が大きく舵を切る中、夫婦が投資で成功するための秘訣を伝授。行動経済学を用いると、男女それぞれの得手不得手と最適な役割分担が見えてきます。また、年代別・手元資金別に45パターンの投資シミュレーションを作成。あなたにぴったりのポートフォリオ、投資先が見つかるはずです。そのほか、ニトリHD似鳥昭雄会長が2022年の日本経済を予測、コーエーテクモHD襟川恵子会長が一生ものの投資哲学を伝授。脳科学者・中野信子氏が「うまい話に騙される人、騙されない人」の違いを紐解きます。iDeCo&NISAのキホンや、米国株投資まで、実用情報が満載です。ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。