これから将来性の高い業種はなにか。2ちゃんねる創設者のひろゆきさんは「狙い目は農業と観光業だ。農業の成功事例は表にあまり出ないが、実はごろごろ転がっている。また、観光業界はパンデミックで落ち込んだが、外国人がお金を落としたくなるスポットはまだ日本にたくさんある」という――。
※本稿は、ひろゆき『ひろゆきのシン・未来予測』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。
「僕の仕事に未来はありますか?」
社会がどんどん不安定になっていく中で、大学生や若手の社会人は漠然とした不安に襲われていることでしょう。
僕のところにも「今タクシードライバーをしているのですが、将来性はありますか?」「出版社志望の就活生なのですが、出版業界は今後やばいですか?」といった質問がものすごくたくさん来ています。
ただ、半導体メーカーは将来有望とか、地方銀行は厳しいといった、どこの転職サイトにも書いてあることを言っても面白くないので、“意外と”将来性のある業種を紹介したいと思います。
成功したければ「農家」になれ⁉
僕が注目しているのが「第一次産業」です。
農業・漁業・林業といった第一次産業は「すでに終わった業界」みたいに捉えられている節がありますが、人間が生きていく以上、絶対になくならないので、これからも有望だと考えていいでしょう。
第一次産業の現状について伝えるテレビ番組などは「うまくいっている人」ではなく「困っている人」に焦点を当てるし、見る側もそれを喜ぶ傾向にあるので、みんな正しく理解できないのです。
たとえば、「後継者不足」というテーマはその典型です。
東北地方のある村に、長く続いた西村牧場というのがあったとしましょう。そこの長男ひろゆきが「僕は都会に出る」と継がなかったら、西村牧場はなくなります。そして、それを「現代の悲劇」としてテレビは放送します。
でも、実際にはどこかが買い取って牧場経営は続いていたりすることがほとんどです。むしろ、大手資本が入って、より活性化していることすらあります。