「どうせ年金はもらえない」「払うほど損をする」。現役世代にはそう考えている人が少なくない。しかし、2ちゃんねる創設者のひろゆきさんは「それは間違いだ。年金は金融商品と考えれば、意外に優秀だ」という――。
※本稿は、ひろゆき『ひろゆきのシン・未来予測』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。
「年金はもらえない」の噓
ネット記事などで「年金は損するから払うな!」と書かれているのをよく見ます。
なぜか僕も「年金払うな側」の人間だと思われがちなのですが、僕のスタンスは「年金は払っておいたほうが将来トクをする」です。年金は意外と、優秀な金融商品なのです。
年金ではなく、投資などで貯蓄を増やしていこうとすると、給与から税金を天引きされた残りが原資になります。
一方、年金だと、まず給与から年金の保険料分を差し引き、そこに税金がかります。つまり、税金の徴収額が少なくなる分、年金のほうがトクをするのです。
また、今の若者世代であっても、おおよそ支払った分くらいの年金はもらうことができます。
みずほ総合研究所が出したデータによると、1995年生まれの人が平均余命まで生きたときの国民年金支給額は支払った分の1.2倍から1.5倍です。また、厚生年金であれば、支払い分の2倍以上を受給することができます。
こうやって年金の仕組みやデータを見ていくと、「年金はもらえないから払うと損をする」という発言は間違っていることがわかります。
自分自身で老後予算をすべてつくり出せるカリスマ投資家以外は、しっかり年金を払っておいたほうがいいのです。